ムーン・パレス

で、たまたまI先生の本来の専門であるポール・オースターの『ムーン・パレス』を読んだ。こないだ読んだ『リヴァイアサン』もそうなんだけど、なんか凄い村上春樹っぽくなっちゃった感じがするなあ。特に主人公の偏屈さの度合いが。あと、『ムーン・パレス』も『リヴァイアサン』も、主人公が聞かされる話というのが物語のかなりの部分を占めるという点が共通してるんだけど、その辺も結構『ねじまき鳥』とかと近い気がする。
 ともあれ今まで読んだ中ではぼくは『幽霊たち』あたりが一番好きですね。